ア行
【相性(あいしょう)】主に異性間の相性をみます。
@ フィーリングが合うか。干合、支合、陰陽等
A 性的に合うか。湿的か燥的か。
B 性情が合うか。形而下か形而上か。
などで相性をみます。
【有って(喜)(忌)となる財や印】日干の強弱で財(父)や印(母)の喜忌が変わります。日干強の場合は財が喜で印は忌になります。財は有って喜となる財で、印は有って忌となる印になります。日干弱の場合は反対になります。
ただ印が喜でも大過している場合などは喜にならず忌の場合もあります。
【有って無きに等しい】八字にあっても実際には全く無力の干や支のこと。火大過の命に庚辛の一干や申や酉の一支で剋に逢うものなど。水大過での一午も同じ。
【亥(い)】干支の’いのしし’で月令は11月をさします。
五行は水、陰陽は陰、蔵干は壬です。
亥は蔵干が壬なので木をあまり強くしません。性情は融通が利きにくい・実力主義などがあげられる。
【忌神(いじん)】「きじん」ともいう。
その命にとって良くない五行や運を忌神、忌神運とよびます。
【位相(いそう)】命の高低のこと。良し悪しのこと。
位相高・・喜用神が取れて、日干強の場合に財官殺などに対抗でき、
日干弱でも大運に喜用神が来れば財官殺に任じられる状態。
位相低・・喜用神が取れず、日干強の場合に対抗すべき財官殺が無いか
極めて弱く、日干弱の場合には大運で財官殺に対抗すべき運が巡
らない。
【一行得気格(いちぎょうとっきかく)】「外格」や「変格」といわれ「普通格(内格)」とは別の推し方をする命のこと。
時 日 月 年
壬 壬 癸 癸
寅 子 亥 丑
一行得気格は四字で強力になっています。
旺強日干で官殺がない、印はある=従旺格
旺強日干で官殺がない、印もない=専旺(一行得気格)
【戌(いぬ)】干支の‘いぬ’で月令は10月をさします。
戌は蔵干が辛金と燥土です。原則生金しません。性情は内に強いや古風な面などがあげられる。
【陰(いん)】陰陽の陰。万物はすべて陰と陽の性情の違うものが対になって存在するという宇宙観が陰陽論。
陰陽の例
陰 |
陽 |
女 |
男 |
暗 |
明 |
静 |
動 |
【印(いん)】通変の印のこと。印には印綬(正印)と偏印がありますが陽明流ではその区別なく印と表現します。母親、同僚などをあらわします。
【印運(いんうん)】通変での印の運。天干の印よりも、支の印すなわち印が旺となる運のことを主にいう。
【印旺運(いんおううん)】大運の支に印が巡ってきた時。
【印格(いんかく)】普通格(八格)の一つで日干からみて月支が印になる場合を印格という。
【陰干(いんかん)】乙、丁、己、辛、癸を陰干といいます。
【陰干弱きを畏(おそ)れず】日干の陰陽を比べた場合に陽干は力強く、陰干はやや劣るが一旦日干が弱になると陽干は救いがたいが陰干はそんなに困らない。
干支固有の力量に差あっても結果的にバランスは取れています。不合理にならない。
【陰支(いんし)】丑、卯、巳、未、酉、亥を陰支といいます。陰陽に強弱があり、陰支は陽支よりやや弱い。
【印綬(いんじゅ)】通変の印。日干と陰陽逆で日干が生しられる関係にあたる通変。甲には癸。乙には壬。陰陽同じ場合は偏印。陽明流では印としてまとめています。
【印多(いんた)】印が命式に多いこと。母親が過保護、過干渉になりやすい。
【印多身弱(いんたみじゃく)】日干に根がなく印が大過し日干が受けいれられない状態。
母が忌象の元となる場合が多い。(母の過保護、過干渉で本人立てず)など。
病の場合は大過の五行の病気が多い。喜の運は日干旺運で(食傷財も必要)や強力な財の運(病薬)。
【陰の傾向(いんのけいこう)】陽が勝つ命に較べ原則内向き・非生産性・器用・粘り・堅実・蓄財・やさしい等。また運動スポーツ格闘技などに向くは粘りの陰の真骨頂。女性は結婚など家に入るほうが向いている。
【陰命(いんめい)】八字が陰に傾く命のこと。男命を乾造(けんぞう)女命を
坤造(こんぞう)という。乾坤は天地、陽陰の意味。
【陰陽(いんよう)】中国における基本哲学。一つの象が陰陽に分かれた不離不即の関係。明暗・昼夜・上下・父母・男女・夫婦・内外・静動など対称的なもの。当然合体して一にもどる性質を持っている。
【陰陽論(いんようろん)】この世の森羅万象は陰と陽に分かれるという理論。
【陰陽五行論(いんようごぎょうろん)】この世の森羅万象は陰と陽に分かれ、また五つの気(木火土金水)からなるという理論。四柱推命の基本理念。
【卯(う)】干支の‘うさぎ’で月令は3月をさします。五行は木。陰の支です。
蔵干は甲乙です。寅より生火よわい。性情は基本的に優しい・二面性など。
【丑(うし)】干支の‘うし’で月令は2月をさします。五行は土ですが水に近い湿土です。
陰の支です。蔵干は癸己です。蓄水、納火、生木も可です。性情は粘りなど。
【午(うま)】干支の‘うま’で月令は6月をさします。五行は火です。
陽の支です。蔵干は丙丁です。火の根としては巳よりも強いです。辰を燥に傾ける、丑に納火されやすい、燥土はより燥にする。性情は活動的、時支に午一つだと幼少時は、はしゃいでしかたがない。
【運(うん)】一般的には生まれたのちに巡る大運を指す。後天運のこと。命(命式・八字・原局)は先天運ともいわれる。
【運才(うんさい)】大運と流年のこと。流年は年運や才運ともいう。
【洩(えい)】五行の洩れる形をいう。木が火に洩れる、甲が丙に洩れる、というような言い方をします。相生のことです。
【洩気(えいき)】一般的には日干の力が食傷に流れることをいう。
【淵海子平(えんかいしへい)】宋の徐升(徐大升)編著による命理書。命理の聖典または正統命理の原典といわれる『滴天髄』が著される以前に、理論的命理以外にも多くの言い伝えや迷信も含めて著された書。
【炎上格(えんじょうかく)】『滴天髄』では独象といわれた、日本でいう一行得気格のひとつ。炎上・・・光輝を揚げ、盛夏にあり、気が極まり上ること。
【旺(おう)】日干が月令を得ている状態。日干甲や乙が月支に寅や卯がある状態。
旺相死囚休でいえば旺令になること。旺令を得て日干強の場合は旺強といいます。
強とはその五行や通変が強いばあいをいいます。水強や食傷強などといいます。
旺令のことではありません。旺令と強を混同させないようにしてください。
【旺運(おううん)】大運は月支の延長なので、その大運の支の五行が旺となります。
例えば大運で癸卯が巡れば、木旺の運、甲午が巡れば火旺の運というような言い方をします。「旺令」とは多くの場合八字での月令をいう。大運は旺運という。
【旺強(おうきょう)】月令を得ていて且つ強いこと。
【旺ずる】月令を得ること。強となることではない。多くの古書では強のこともいうが。『滴天髄』では「形全者」と表現し〔原注〕では「甲木なら寅卯辰月生まれ」と明言している。
【旺神(おうじん)】旺令の五行のこと。
【旺衰(おうすい)】月令をえているものを旺といい、その他の相死囚休を衰という。
【旺相死囚休(おうそうししゅうきゅう)】五行を五種の季節からみた強さ。木を例に取れば、春の寅卯と辰の十二日が旺令となり最も強、次に強となるは冬の亥子と丑の十二日で相令、秋の申酉と戌の十二日が死令、季月である辰未戌丑の十八日が囚令、夏の巳午と未の十二日が休令となる。
【旺の五行(おうのごぎょう)】旺令の五行のこと。寅月なら木。辰月も木旺なら木。土旺なら土のこと。
【旺令(おうれい)】木なら寅卯と辰の十二日、火なら巳午と未の十二日、土は辰未戌丑のそれぞれ十八日、金は申酉と戌の十二日、水は亥子と丑の十二日が旺令となる。
【抑える(おさえる)】剋となる干や支で一方が一方に勝ること。相手の働きを弱めること。自身も弱化はするが。一方が天地に透りもう一方が天地に透らない場合などは一方を抑えてしまう。
【乙(おつ)】陰の干で五行は木で湿の木です。
生火は丙とはしますが丁とはしません。性情は屈折。